せんせいのひふのなか 【電子限定特典付き】
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せんせいのひふのなか 【電子限定特典付き】

尻乃あわい

攻めの魅力とは…?

ネタバレ
2022年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さんです。表題作全3話(内2話は前後編)+短編前後編+表題作の描き下ろしで合計254ページ。表題作は高校2年の千春×儚げ美人教師の昌信のお話です。ある日、千春が理科準備室で同僚の教師と事に及ぶ昌信を目撃して…というお話。多分私にこのお話があまり刺さらなかったのは、攻めが魅力的に見えなかったからかも。千春が後に自分でも言ってるんですが、最初はただ良い先生だなぁくらいにしか思っていなかったのが、別の先生とのエッチ現場を目撃してグワーッと盛り上がってしまうという。千春の好意はよくある高校生の性欲的なものとごっちゃになっているように見えて、「好き」に説得力がなかったような気がしました。好意を自覚してからは一途ではあるんですが、思い通りにいかず大泣きしたり、病気の昌信を押し倒して自分だけいったり、ビジュアルだけでなく中身も子供っぽさが拭えず。あらすじ紹介で、あどけない男子が雄になる時…と書かれていますが、個人的に雄みが全く足らなかったです。
同録の短編は高校の同級生もので、こちらの攻めは表題作の攻めより少し大人びた見た目ではあったものの、好きな子をいじめる小学生みたいな子で、こちらもあまり魅力的に感じることができませんでした。
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