【電子限定】インモラルなやさしい彼
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【電子限定】インモラルなやさしい彼

野良おばけ

表紙が赤裸々…ですね。

ネタバレ
2022年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★役名・川嶋と隣人・羽瀬のヒリつく物語。(2/24までセールですよ)

★役を演じるのではなく成り切る川嶋は、行き詰まっていた。そんな夜、隣のベランダから聞こえる不可解な音。覗いた先には、2人の男が体を重ねる姿があった…。

★「ノンケは男に舐められてもたたないのね…」という、BLでは珍しい始まりです。「生理現象」で全男性がたつものだと思っていました。BL脳、怖いですね笑。冒頭から「何だか他と違う」と思わせぶりで、期待高まる。自分を捨てた男と自分を殺して演じる男…。そもそも「本当の自分」「本当のあなた」って何なのよ、と思います。どれも「その人」であるはずなのに、「本当を教えて」だなんて…酷だわ。否定された自分、持て余す自分なんて、捨てたいに決まってるじゃない。もう、「本当」なんて分からない生き方が長すぎるのに…放っておいてよ、と羽瀬と一緒に逃げたくなりませんか?…そんな風に後ずさる私も、作者様に優しく諭されるのです。「自分自身でいる意味」…ヤラレタ。来ちゃいけないと思っていた銭湯は、思いの外、気持ちよかったことでしょう。(きっと熱湯)「彼は私で、私は彼」と思ってしまう刺さり感でしたよ。とても良かった。

★描き下ろし含めて197ページ。2人は未遂しかありませんが、羽瀬は不特定多数とヤッておりますので、ダメな方はご注意くださいませね。ビ//ッチを卒業した羽瀬は、可愛いですよ。

★まんまと「君の名は?」とベタなことを思っていましたら、作品紹介にタイトルの種明かしが…笑。Thx(^^)
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