シュガードラッグ 【電子限定特典付き】
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シュガードラッグ 【電子限定特典付き】

頼長

読んだら癖になるトリップ感溢れるBL*追記

ネタバレ
2022年2月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんだろう、こんな漫画初めて読んだ。独特の浮遊感を味わいながらこの面白さを伝えたくなってしまう。レビュー数が多いのも納得の作品。
最先端の研究機関「研究特区」。先端にして外部連絡監視の治外法権社会で男ばかりの閉鎖空間。そこでヒエラルキートップの主席研究員の愛人も兼ねる助手になると寵愛とステータスが約束される…なんちゅう設定。これは作者がモラルの引き剥がしにかかってきたってことやん…でも面白そう。その設定乗った!
と、日頃の常識を投げ捨てて研究特区の世界に新入り研究員ハルと入り込んだら、配属先は見ただけで効くドラックを生み出した天木主席の研究室で、なあんと合成○薬と同じ効果のある催いん剤の光がーーとなって、甘いクリームたっぷりのスイーツがグニャリと現れる中でのキメセクに、自分まで光を浴びたみたいにトリップした感覚を味わい驚いた。何これ癖になる〜!シュガードラッグってタイトル通り、甘くて激しいエチシーンとハルのトロ顔がいい!
天木の助手になったハルが聡い子で、能力ある者達が集まる特殊社会を上手くかいくぐっていくのが痛快です。天木が次第にハルに執着していく様子を見せながら、情緒が未発達だからそれがなんなのか分からず紆余曲折ありながらも、天木もヌルっとハルにのめり込んで、ハルがリードして天才天木が初めて恋を自覚するという下克上ラブにトキメキを覚える…。ハルはきっと天才サイエンティストの天木の才能に惚れたんだろうな。
そして何げに作者さまの絵が好き。顔は可愛いのに、身体つきはちゃんとエッチな感じで、しかも見えないはずの2つのソレがどうなっているのかを読者に伝えようとする並々ならぬサービス精神に凄みを感じました…。
色んな意味でこれまでに味わったことのない感覚を味わい、この作者さまの作品、癖になりました。別の作品も読んでみようと思います!
(02/11/13:2巻読了)2巻からの薬学編は1巻の甘さとは違うねっとりした執着心が思わぬ三角関係を作り出し、攻めなのに生殺与奪を玉森主席と東間主席に握られた陽介がこの状況をどうかいくぐるのか、気になるところで終わってます。読んでる間、日頃の倫理観がぶっ飛びこの世界観を楽しんでトリップしている感覚が味わえるのが相変わらず魅力的。玉森を崇拝して間接的に交われるなら雌にでもなる東間が官能的で作者様に文学的センスも感じ、ゾクゾクします!
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