ホームドラマしか知らない
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ホームドラマしか知らない

都戸利津

3巻完結。連れ子同士の兄弟愛

ネタバレ
2022年3月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小学生のレオくんと、大学生のお兄ちゃん(レオ母の再婚相手の連れ子)が一軒家に住まう1巻を無料で読んでしまったら、もうダメだった。好きだ~~~。3巻まで一気に購入して「か、完結しちゃった…」と泣いちゃうくらいレオくんの事が好きになってしまった。
これ、分かる人は分かると思うんだけど、傑作「こどものおもちゃ」の羽山くんがひねくれず暴力を覚えず、ただただ礼儀ただしく他人を拒絶したらレオくんになると思う…(例えがわからない人は、こどちゃを読んでくれ頼む)。そんな、自分が気づいてないだけで極限状態だったレオくんが家族を知るまでの話だけど、2巻でいちど離ればなれになったあと(進藤家のみなさん全員大好き)、お兄ちゃんを思い出して「ごはん食べているかな…」とレオくんが思うところが、昨日おバズり申し上げたツイッター名言に「日本人は家族にアイラブユーって言わないけれど、親がひとり暮らしの子供に、ごはんちゃんと食べてる?って電話で聞くのは、まあ、あれがアイラブユーだよな」っていうのがあって、もう思い出してのどがヒクヒクしてしまった。泣く。3巻では「俺はまあまあブラコンになった」と素直にお兄ちゃん大好きムーブするレオくんがかわいくて成長が尊くて泣けるし、最終話のタイトル回収なんて漫画がうますぎてびしょびしょに泣いた。腐女子だけれど、ふたりはBLせずに仲良くしてほしいな。兄ちゃんの情緒が大人になれずにいるから、まあBLは無理だよ…レオくんの、しんどいしんどい、永遠の片思いだと思うと何かに目覚めそうなくらいの萌えが襲ってきますよね…
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