高台家の人々
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高台家の人々

森本梢子

頭の中だけなら大声で叫べる

2022年3月6日
「好きです!!」「ゴメンナサイ」でゲス。お前じゃねエエエエ!!…木絵、私も。(タイトルからエンドレス再生中)″ みんな違ってみんないい″ って理想的、でも多様性って実はシンドイ。ことばを尽くしても、共感する人から怒りを覚える人まで、様々…(感情をコントロールして精進します)ヒロイン木絵さんは、そんなシンドさを、楽しくて面白くて優しい妄想物語の力で乗り越えていきます。ハリウッド映画やアンデルセン、アメコミ等々、あらゆるジャンルからこの漫画に総動員し小芝居を繰り広げる。笑って笑ってもう何でも乗り越えていけそう!
シンデレラは可哀想、はシンパシー。シンデレラの継母はなぜあれほどいじめたのか等々、相手の立場で想像できる能力、がエンパシーだそう。高いエンパシー能力は木絵さんの、作家さんの、そして私たちのクリエイティブな妄想の泉。ただ人に敏感な分受ける影響も大きくて、心身共に崩しやすい点が気がかりです。
光正さんがこの世界に木絵さんを見つけた奇跡。静かな高台家を、二人の愛の光が暖かく包みます。異能三兄妹弟+祖母の心を笑顔にした「木絵さんの高度なエンパシー力(使用方法の実例集ネ)」世界の人々にも発動希望。日常に笑顔が溢れる日が戻りますように。(6巻完結)
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