春の呪い
」のレビュー

春の呪い

小西明日翔

すごくよかったです

ネタバレ
2022年3月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻無料で読んでクーポン使って2巻を読みました。最愛の妹(春)が19才でガンで亡くなった後に妹の婚約者(冬吾)とつきあった夏美。つきあった理由は春と冬吾のデートを追体験したいというもので、そこに冬吾への気持ちは存在していないかに見えましたが、会うことは2人の楽しみになります。夏美がサッパリして斜め上いくバイタリティの持ち主で読んでいて魅了されました。親の期待する通りの決められた道筋を歩んできた冬吾にはきっとキラめいて見えただろうと思います。春に対する罪悪感や背徳感は呪いのように2人を縛ります。婚約してから入院するまで2年で入院の1年ほど前に病気が発覚したとありましたが、SNSに残された春の冬吾に対する独占欲や冬吾が夏美と目を合わせて受けた衝撃の強さに尋常じゃないものを感じました。ズシリとした重さと飄々とした軽さが混在してすごい作品になっていると思います。いろんなものと引き換えに自由を手に入れたのだと思いました。1巻も購入したくなりました。クーポンは本日までです。
2016年~2017年 1巻 総166ページ 2巻 総200ページ
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