このレビューはネタバレを含みます▼
ヤクザの東雲虎牙は愛する兄貴の佐伯に認められたくて、大金を持ってある取引の場に向かいます。ところが思いがけない邪魔が入り、逃げ出す途中で小さなお社にぶつかって壊してしまいます。そのお社からぼんやりと浮かび上がったヒトの顔が「よめ、みつけた」とつぶやくと、得体の知れないモノに変化し東雲に向かってきます。次に東雲が気づくと、そこは見覚えの無い森の中でした。森の中の荒屋には先程の化け物がおり、スライム状になって東雲をパックンチョしたり、ヒトの顔をしてヨメと呼んだり泣いたりするのですが、事もあろうに佐伯の兄貴に変化してエロいことを仕掛けてきたします。流石にそれは拒否る東雲でしたが、なんだか子犬のように懐っこい化け物は、やがて自分の名前•ぎんを思い出し、東雲をとらと呼び、辿々しく会話もできるようになってゆきます。東雲は失敗に終わった取引のことを考えるうちに、佐伯の兄貴の裏切りに思い至り、ぎんの協力を得て真相を知ろうとするのでした。幼児のように一途に東雲を慕うぎんと、ガチムチヤクザの東雲との純愛物語、エロにも迫力がありました。