憧憬のアトリエ 合冊版【電子版限定特典付き】
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憧憬のアトリエ 合冊版【電子版限定特典付き】

ヒロハルヨシ

芸術 x DK x エロ!!

ネタバレ
2022年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ どの作家さまにもたった一度しかない処女コミックス。
まだこなれていない勢いのある剥き出しの情熱に触れるのが大好きです。
今作は期待を大きく上回った個人的に大ヒット作品でした。
SNSで紹介してくださったフォローさまに大感謝です!
………
彫刻コース神秘的なDK x 絵画コース天才肌のDK。
受けくんが陽キャでエキセントリックなので、とんでもない理由で身体を繋げてしまいます。
この理由が凡人には考えられないってだけで芸術家あるあるなのかなぁと勝手に納得したのと、こんな展開見せて下さってありがとうございます!と喜んだのとでテンションが爆上がりました。
そんなんなので初エッチ中の会話がおかしい。(変という意味で)
ご本人たちは至って真面目なのと、快楽に素直なのとでエロ可笑しい。
絵はやたら綺麗なんだけどマンガとして見せるベストポジションに、すんでのところで惜しいのがアンバランスで、その揺らぎが堪りません。

エッチは初回からtnkも玉もペロペロ舐めてるのに、絵を描くところは恥ずかしくて見せらんない。
ここに、アウトプットされる己がどれだけ “自 分 そ の も の” であるかを知れて、その後の心情描写の核になっていると思います。(クリエーターにとって作品は、自分のコアをいかに映すかが絶対命題じゃないのかな?とか。)

お話の終盤手前までは、受けくんの芸術に対する真摯さと自分の興味に素直なのとピュアなのとを上手くかけ合わせて、結果どエロいことになっています。
少しの恥じらいがエロさに援護射撃かましてくれています。
それに対して攻めくんは悩みます。
だって彼は天才じゃないから。
わかり合うには受けくんが一般まで降りてきてくんないと。

終盤になってやっと(受けくんの)心情的BLがぐぐ〜っと表に出てきます。
めちゃ心揺さぶられる展開となっています。
ホントに続きは本編でご覧下さいだよマジで!
………
読書中、頭の中にゲイの画家、フランシス・ベーコンがずっといました。彼は老年になるまで5人の男性と恋愛していました。芸術と愛欲は切り離されていない方が私は好きです。
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