プレイアフターコール
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プレイアフターコール

オオタコマメ

プレイで満たされるDom/Subの欲求

ネタバレ
2022年4月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さんで、シーモアさんの特集で紹介されていたので購入しました。Dom倉科×Sub一色のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計172ページ。一見チャラい雰囲気のDom倉科。自分と同じDomだと思い込んでいて劣等感からそっけなく当たっていた生徒会長の一色がSubだと判明。成り行きで一色とプレイをするパートナーになって…。最初のコマンドComeで、倉科の胸に恐る恐る飛び込んだ一色に対して、倉科が「かっ…」と言ったので「かわいい」が続くのかと思いきや、まさかの「硬い」だった笑。なんかこの作品合うかも!とその時点でピンと来ました。一色が倉科のコマンドでホッと安心して満たされていくのが、読んでいてとても伝わってきます。一色も作中で言及していましたが、そのちょっとチャラい見た目と違って倉科のコマンドがすごい優しくて穏やか。少しずつコマンドのレベルも進んでいきますが、相手のSubのことをちゃんと考えていて、お互いにプレイで満たされていくのが分かって、これぞDom/Subものの醍醐味だなぁと思います。次に進みたいというのが好意によるものなのか、Domとしての欲求によるものなのか、その辺りの葛藤はDom/Subの王道展開でしたが、それでも最後まで楽しく読めました。絵柄は少し癖のある感じですが、作品全体の雰囲気に合っていたと思います。
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