NIGHTS BEFORE NIGHT
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NIGHTS BEFORE NIGHT

ナツメカズキ

これは…泣きます

ネタバレ
2022年5月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 春さんの風貌は好みじゃなかったのでどうだろう?と読み始めましたがすぐ夢中に。
まさか時雨さんとの関係がこんなに深く関わっていたなんて。
シロも酷く辛い話でしたが、私はこちらの春さんのお話の方が苦しかった。
時雨さんのシロに対する想いは置いてきた弟をそしてシロを通して自分を重ねてたと思うんですが、次第にシロに関心をもっていく時雨さんをそばで見ていなければいけない春の立場が切なくて泣けます。
時雨さんが最後に春に残した言葉はなんだったのでしょうか。
時雨さんも次第に追い詰められ、今動かなければシロを守れないと思ったのでしょう。
春を手放す決断をする事に。
そうするしか他に方法はなかった。
時雨さんが姿を消そうとした理由は、自分だと春は自信を責め11年経っても傷を負ったままです。
『失いたくなかった ただ そばにいたかった …』
もう涙腺崩壊です。
辛い、辛すぎる。なんの見返りもいらない、ただそばにいたかった…春の気持ちが切な過ぎて涙が止まりません。
春にとって時雨さんが全てくらいの存在だったのに。
最後は救済されますが、時雨さんのお墓でシロの報告をする春さんが何だか泣けてしまいました。
時雨さんはシロ以上に春、あなたの事を思っていたんだよ、と言ってあげたい!!
1巻でかなりのボリュームですがもっと長編で読みたかった。春と八神との間も何かあったはず!と思えるシーンもあり、せめて上下巻ぐらいでじっくりと読みたかった作品です。
最後は成長した雪鷹が春を包み込んでくれてなんとも言えない幸せを味合わせて頂きました。
是非とも雪鷹と春のその後のお話読みたいです。
ナツメカズキ先生、是非、是非、続編お願いします!
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