あれよ星屑
」のレビュー

あれよ星屑

山田参助

生きて

2022年5月28日
終戦から一年後の東京。
戦争のトラウマを抱えながら生きる、男たちの物語――。

絵がものすごくうまいです。
「ここしかない」という場所に、美しく線が引かれてる。
アクションシーンもシンプルな線で、鮮やかな動きと躍動感…あまりに上手くて見惚れてしまう。

そして5巻。証城寺のシーン…。
言葉にできない。
生きることの喜び、悲哀、幸せ……もっと深い、何か。

生きている。生きていればこそ。
そのとき、彼らは間違いなく生きていた。って思ったら 胸がいっぱいになって涙が出た。

質も量も重量級でかなり重いけど、すごかったです、この作品。
読了して何ヶ月もたっているけど、川島の生き様が忘れられない。
強烈に深く強く心に残る作品。
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