まっくらやみで君と、
」のレビュー

まっくらやみで君と、

タカナシモリミチ

センスの良い会話の掘り出し物

2022年6月11日
初読み作者さん。フォローしてる方にオススメされて買ったのに、その事を忘れてこれ面白いよ〜って逆にオススメしてしまった!16年発行で少し前の作品ですが、今読んでも独特な作風で新しい!掘り出し物です。何でもスマートにできて女性を取っ替え引っ換えしてる苦手なタイプの上司の佐久間が、ある時社内の停電で暗闇恐怖症だということを知り、更には一緒に寝てほしい(怖いから)と言い出されて困ってしまうリーマン瀧本くんのお話。エチなしキスのみなのでエロは期待しないでください。センス良い会話と展開で、よく考えるとキツい背景なのにそれを感じさせずにラストまで楽しく読めたのですが、後書きや裏表紙がかなりダークサイドで、2度目読む時かなりイメージ変わりました。
この作品とても良かったので作者さんの最新作の事少し調べましたら、途中で出てくる岩瀬がメインのスピンオフ「code」が雑誌連載16年に終わっていて、16年10月末に単行本発売予定だったのが中止となり、その後作者さんのTwitterでも雑誌でもアナウンスがなく、現在活動していらっしゃらないようです。何かあったのか心配ですが、連載が終わった単行本だけでも出ること、難しいかな。。。
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