このレビューはネタバレを含みます▼
初読み作家さんで、ずっと気になっていたんですが、フォロー様方のレビューに後押しされて購入しました。星空専門写真家の冬吾さん×車椅子のデザイナー・すばるのお話で、表題作のみ６話＋描き下ろしで合計189ページ。ずっと写真家・冬吾さんの大ファンだったすばるが、友人の仲介で冬吾さんの写真を利用したプラネタリウムのパンフレットをデザインすることになって…。他の方も書かれてますが、重くなり得る健常者×障がい者のお話が、重くなり過ぎない絶妙な軽さで描かれてます。描こうと思えばお涙頂戴的なメロドラマみたいな展開にもできたと思うんですが、悲壮感がない程よい軽さでした。すばるが冬吾さんとの出会いを通して色んな世界を知っていく。健常者×障がい者の垣根を越えて寄り添える二人がとても良かったです。何よりすばるの笑顔がとても印象的で、とても良い読後感で読了できました。ただ、ストーリーは王道であんまり捻りはないので、ページ数やテーマの割に結構さらっと読めた印象です。その辺りがもしかするとあっさりし過ぎと感じる方もいるかも。本編ではキス止まりですが、描き下ろしで本番あり。描写は見えない角度でさらっとですが、これまた満たされる優しいエチでした。
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