このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバースの始まりを描いた、珍しい作品。そしてその謎を解明していくのが始まりのαとΩのDK。オメガバースの始まりを聖書と絡めているのはとても秀逸で、だからといってシリアスに寄りすぎず、ちょっとコミカルなテイストも入っていて、そのバランスが最高。
始まりのαの喬くんはとても優秀で動物に興味があるのでイヌ科の群れのαやヒートに着目してオメガバースの生態を解明していてホントに君は高校生か?と言いたくなるほど。
一方、Ωの西央くんの心理面の揺れもとてもうまく表現しているし、得体の知れないヒートに見舞われながらもちゃんと男の子なのもかなりポイントが高いです。
やはり一ノ瀬ゆま先生の画力や表現力の高さに舌を巻く作品になっていて、見えないはずの匂いが見えたり、聖書との絡み、本能との対峙など、さすがとしか言えない描写になっています。これはオメガバース苦手な人にも刺さるんじゃないかな?かなり、オススメ作品です!