STAYGOLD それから。
」のレビュー

STAYGOLD それから。

秀良子

想いの深さを測れるならば。。

ネタバレ
2022年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 頁を開けば、物静かに駿人の帰りを待ち侘びる優士の姿。
この僅か8コマの素晴らしいオープニング。
あぁ〜〜。大好き。。

告白から10年。待ち続けてやっと結ばれた2人と、
10年想い続けたその先にやってきたのは、、という真逆のそれぞれのその後に今回も振り回されてしまいました。

(思いっきりネタバレしてますので、未読の方はここからはご注意をお願いします)
優士にとって、あのでたらめな家が自分を構成する大事な一部だったのならば、コウは?となります。
違和感の正体が何となく見えてくる気がしましたが、それまでと同様、己の感を過信し、恐れ、選択を誤っちゃったんじゃ?と言いたいです。

取り敢えず、日高は吉田さんと付き合ったほうがいいと思います。(適当でごめんなさい。)
そうじゃないと、日高もコウも吉田さんも始まらない。
始めるための別れと、区切りのための始まり。

吉田氏。。出過ぎた行動もありましたが良い人だとは思います。
確かに彼によって救われた部分もあり、向けられる好意は、憧れかも恋かも知れない。
気になって心配で大切で大事にしたいって思えたらもうそれだけで充分な気持ち。
でも日高にとってのコウは自分の全てで羅針盤。方向を見失っても、目指す行き先はただひとつだと信じたいです。
コウも自分を構成する大事なもの、自身を形どる欠けたピース「違和感の正体」の答え合わせをする事で、コウのパズルが完成すると信じたいです。

何度読んでも、どう考えても、半身のような日高とコウという2人の間には、誰も割って入る事は出来ないという結論(願望です)に辿り着く私です。

今後の展開が楽しみ過ぎて、私的妄想暴走レビューとなりました事、お詫び申し上げます。

ただただ先生の御本を、また読む事ができる幸せと喜びと感謝でいっぱいです。
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