美しい彼
」のレビュー

美しい彼

凪良ゆう/北野仁

パーフェクトな漫画化

ネタバレ
2022年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 凪良先生の「美しい彼」は言葉の美しさが別格。
平良のモノローグが先生の他ラノベ作品とは一線を画する輪郭の強さで引っ張り込まれる感じです。
その言葉の強さを漫画の中にしっかり落とし込んだこの作品、もう泣きそうです。

しかも平良、清居、2人のビジュアルがノベル版の素晴らしいビジュアルに限りなく沿っていて、そちらで残る印象を全く損ねていません。

1番驚いたのが「虹彩」の描き方。
原作の中で凪良先生が言葉を用いてそこかしこに散りばめた「光」。
平良の目に映る清居のいる世界の美しさが光線というより虹彩になって瞼の裏に描かれるような、そんな光が漫画の中にもきちんと表現されているんです。
これは本当にうわーって思いました。

1巻ではまだ高校生の2人、原作でもクラスの中のヒエラルキー描写が冴えに冴えていた部分です。
細かいエピソードの積み重ねは高校編ならではで、平良の独白が辛くて辛いのにギュッときます。

ここから更に進んで行けば、2人がシーツにくるまってえちに雪崩れ込む、部屋に満ちる光満載のあの名シーンもいつか拝めるんですね泣
夢のようです。本当に。
絶対長生きしようって思いました〜。

凪良先生の「初恋の嵐」番外編が木下けい子先生で漫画化されていますが、そちらも本当に可愛くて大好きで。
もっともっともっとお願いします!

北野先生のオリジナルblも一緒に買い込みましたよ〜。北野先生、只々素晴らしいとしか言えないコミックス版、ありがとうございます!

4巻読了!いよいよ再会した平良と清居の大学生編です。漫画と小説、あらためて全巻読み返してから4巻をもう一度読み直しましたが、最高!としか言えない。
キング清居がネガティブ俺様平良を諦めきれない清居視点のターン、きゃああああ。マジでどう見てもキモウザな平良を、清居は何故切ることができない?清居のイライラ、清居のおかしな恋心がもう可哀想やら切ないやら。

小説で先は知ってても、漫画の美しい2人で読む凪良作品は格別。続きが楽しみでなりません!小説もまだまだ続いてほしい!
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