薔薇王の葬列
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薔薇王の葬列

菅野文

悲しかった

2022年7月10日
最後があっけなくてよくわからないところもあったけど、総じてリチャードが美しく、そして哀しい。父に愛され、ケイツビーに愛され、ヘンリーに愛されバッキンガムに愛され王になり、欲しかった王冠を手にしても真の幸せに包まれることはなかったリチャード。私はリチャードはヘンリーを一番愛しているのだとずっと思っていたのだけれど、バッキンガムを失ったリチャードの悲しみの大きさにこころが震えた。生まれが高貴であるが故の生きることの辛さと痛みが大きすぎて悲しい。
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