歌舞伎町バッドトリップ
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歌舞伎町バッドトリップ

汀えいじ

単なるSMじゃなかった!

ネタバレ
2022年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 発売当初から人気のあったこの作品、やっと2巻まとめて読みました。人気のメンズモデル・泉輝さん×心が読める元ホストの徹のお話で、1巻は1〜6話+描き下ろしで180ページ、2巻は7〜12話+描き下ろしで192ページ。他人と目を合わせるとその人の心が読める徹のもう一つの秘密は、メンズモデルの泉輝さんの大ファンであること。ある日偶然コンビニで泉輝さんと出会ったことから二人の交流が始まって…。このレビューを書いてる時点で、すでに1,345件のレビューがあって総合評価が4.7でした。正直そんなに高評価なのにはびっくりですが、★4か5で悩んで結局★5にしました。泉輝さんはかなり歪んだ性癖の持ち主ですが、徹が泉輝さんに惚れた弱みなのか、はたまた徹の潜在的な嗜好なのか、元々ノンケのはずの徹が男同士の関係もSM嗜好も結構すんなり受け入れてます。泉輝さんが自分の加虐的な趣味を抑えて徹を大事にしようとしているのはとても好感が持てました。DS関係では経済的自立も重要とか、表面的なSM行為だけでなくきちんと考えているのもとても良かったです。厄介な性癖を自分でも持て余しているところに、そんな泉輝さんを喜ばせたいと健気に受け入れる徹の存在はとても大きいんだろうなと。加虐や支配と言いつつ、乳首ピアス以外はあまり痛い加虐描写はなく、命令による支配がメインなので、痛いのが苦手な方も読めるかも。低レビューの方のコメントで場面の繋がりが悪いというのを見かけたんですが、多分1巻で各話と各話の間に扉絵的なものがないのも原因の一つかなと思いました。そこにワンクッションあれば次の場面に移ったことが明らかなのでもう少し読みやすくなるのかな?ちなみに2巻では改善されています。
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