寄宿舎の黒猫は夜をしらない
」のレビュー

寄宿舎の黒猫は夜をしらない

鯛野ニッケ

読んでほしい、としか言えないッ!!

ネタバレ
2022年8月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家さん買い、積読本より。
まず初めに言わねば!と思うので、言いますね。
とりあえず、買いですね。信じて買ってほしい…!

いや、分かってた…!分かってはいたよ?
レビュー然り、評価然り、安心信頼の鯛野さんだし〜?
でも、ここまでかーと正直ビックリ。
☆が足りんくて困る事があんまりないから、口あんぐりですわ。

残念ながら、私が言えることは極々少ないです。
本作はBLであること、そして吸血ものであること。
ネタバレ無しで読むことを全力で推したい作品ですッ‼︎
BLの枠なんか飛び越えてしまってる気がするし、何で映画化とかしてないのか理解できんくらい素晴らしいお話だった。
設定に始まりストーリー展開が秀逸で、全く隙がないんです。
普段どれだけの段階のものを漫画家さんが練ってネームにしているのは分かりませんが、この作品は初めからラストまでを緻密に計算して描かれたんだろうなぁ…と素人目でも理解できました。
サブカプメインな場面はありますが、そこも結構クると言いますか…なかなか胸がぎゅうとなります。

愛がこれでもかッ‼︎と表現されていて目頭が熱くなるし、同時にしっかり吸血もの、しっかりBLなんです。
切ない…!愛しい…!の嵐が吹き荒れますよ。


ユキのキャラが非常に魅力的。
ジーンの気持ちが痛いほど分かってしまう。
とにかく可愛くて、人として美しくて尊い!
彼が周囲の人たちと影響を与え合い、お互いに変わっていく姿が眩しかった。
ジーン、ユキと愛し合えて本当に良かったね。
はぁ…、愛し合う人達の生き様は尊いや……!

何とも言えないこの素晴らしい読後感を上下巻という短いなかに描き納めてしまう鯛野さん、やっぱりヤバい作家さんです。
一読と言わず、何度でも読みたい作品です♡
いいねしたユーザ16人
レビューをシェアしよう!