ようきなやつら
」のレビュー

ようきなやつら

岡田索雲

切り込んでるけど、面白さとセンスで読める

ネタバレ
2022年9月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 予約までして紙で手に入れたものの、読んですぐにレビューする気持ちになれなかった作品です。
妖怪シリーズをまとめた短編集ですが、1つ読むのに心が持たず、何日かに分けて読んだ作品がありました。
ようきなやつら、とありますが妖気はありますが陽気な話ばかりとは言い難いです。前半はけっこう陽気ですが。

一つ一つテーマがあり、立ち止まって自分はどう考えているか改めて問いたくなります。
描きたい気持ち、世の中にぶつけたい気持ちがとても強い先生だなと感じます。
先生が世の中を洞察し、漫画を通してこれから何を投げてくるのか、目が離せない気持ちになります。

とはいえ普通に読んで面白く、よくまとめられた1冊です。
描き下ろし『ようきなやつら』を最後に持ってくることで、少し心が和らぎ不思議な読後感。
そして、まさかのあのキャラクターでパロディ。
そのセンスに、ちょっと驚かされました。

妖怪とか、昔話とか。
人が無かったことや見ないようにしている部分を忘れさせないためのものでもあると思うので、妖怪という表現方法は頷けました。
いいねしたユーザ14人
レビューをシェアしよう!