親愛なるジーンへ 2(特装版)
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親愛なるジーンへ 2(特装版)

吾妻香夜

BLだからと読まず嫌いをして欲しくない

ネタバレ
2022年9月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ラムスプリンガの情景」からの作品が幕を閉じてしまいました。
待ち望んだ2巻でしたが、完結してしまったことの寂しさと温かく優しい余韻が今日の私を満タンにしてくれました。

表紙よ。
トレヴァーの笑顔よ。
読み終えて振り返り見て感無量です。

-家族とは、故郷とは、人生とは、愛とは-
あーもう書いていて涙が出ちゃう。
トレヴァーとジーン。それぞれが自分の出生と家族との決別を決意して踏み出す人生だったかもしれないけれど、愛は引き寄せて繋がり続いて行くものだと全編を通して語りかけてくれています。
「赦す」その言葉が家族を自分を繋いでくれる。
も〜また涙でる。

二人が選んだ道に目を伏せたくなるくらい寂しさが込み上げましたが、いや、これが最善なのかもしれない。ジーンが選ぶ視界は限りなく広いはずなのだからトレヴァーの押した背中はどこまでも進んで行けるのだから。と、涙が止まらなかった。

[BL]だからと読まず嫌いをして欲しくない。
絵も綺麗でストーリーは至高。
たくさんの方に読んでもらいたい。

「ジーン」本当にいい名前だなぁ。
これから生まれるベビーにつけたいナンバーワンだわ。生まれ変わったら私につけてもらいたい。

トレヴァーの言葉やジーンの姿勢にいっぱい贈り物を頂いたようです。
私も愛する人たちに同じように愛を返せるだろうか。背中を押し、支えとなる言葉を贈れるだろうか。
そう思える作品に出会えたことが幸せです。
本当に先生に感謝しかない。
ありがとうございました。
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