親愛なるジーンへ 2(特装版)
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親愛なるジーンへ 2(特装版)

吾妻香夜

心を豊かにする感動大作!是非特装版を!

2022年9月16日
2巻発売を心待ちしてたのに、いざ発売の瞬間にバットエンドだったらどうしようと怖気づき、レビュー待ちしてハッピーエンド確認してから読み始めました。トレヴァーの愛の深さにただただ感動し、トレヴァーの涙の場面では一緒に泣いてしまいました。読んでいて読者の色々な感情を引きずり出し、投げかけられたセリフにこれほど思索に耽らせ、かつ人生を豊かにしてくれる作品ってこれまであったでしょうか。悲しい過去の場面があっても明るい現在の場面にパッと切り替えられ、気持ちを引きずらせない所にも優しさを感じました。甥のジーンの存在が読者を明るい気持ちにさせてくれ、本当にいい仕事してます。トレヴァーの深い愛からくる言葉、二人の赦し赦される場面、ジーンの故郷の美しい風景、教会で二人にさす光、そして駅でのハグが特に印象に残り感動的でした。ジーンが赦される場面では私の一部も赦された感じがして何度も読み返してしまいました。特装版に小冊子18p付いてますが、登場人物皆が幸せな場面で、読者も多幸感味わえる素敵な18pなので、買うなら是非特装版オススメです。テオ・オズがNYで元気に暮らしている姿をひと目見たかったので、小冊子で4コマ幸せそうにしてる二人見れて嬉しかったです。拡大してじーっと眺めました。吾妻先生が知識が豊富で、物事への造詣が深く、深い愛を持つ方であったからこそ、この素晴らしい深みのある三部作(ラムスプリンガ、親愛なる1,2)の名作が生み出されたのだと思います。読ませて頂いて深く感謝してますし、次の作品も楽しみにしています。
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