ジェラールとジャック(白泉社文庫版)
」のレビュー

ジェラールとジャック(白泉社文庫版)

よしながふみ

一度目は街娼・二度目は息子・三度目は恋人

2022年9月23日
作品紹介に書かれたこの素晴らしいコピーの意味するところをぜひ実際に読んで欲しい。426ページの大作が681ptで手に入るというコスパの良さ。ジャンルは少女マンガですが、がっつりBLです。

貴族と平民との価値観の違いが様々なエピソードで描かれており、この相容れなさに驚く。貴族ってすげーな…。貴族の思考回路の俺様っぷりにドン引きしつつ、そんな中ジェラールとジャックは果たしてどんな愛の結論に達するのか…。世界史詳しくないマンだけど、とても面白かったです。

男娼として登場したジャックの成長、不遜な男色家として登場したジェラールの若かりし頃(美青年!)、18世紀末のフランスのファッションなど、ビジュアル的にも見所いっぱいでした。(膝丈キュロットからの白タイツふくらはぎからのヒール靴までのラインがエロくて最高)

エチシーンは試し読みのとこが一番エロかったですが、その後も良いシーンが何度か。ジェラールさんの性遍歴がなかなかバラエティに富んでいて、流石…といった感じでした。
いいねしたユーザ12人
レビューをシェアしよう!