デブとラブと過ちと!【描き下ろしおまけ付き特装版】
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デブとラブと過ちと!【描き下ろしおまけ付き特装版】

ままかり

6巻まで読みました

ネタバレ
2022年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公の夢子が身投げしたところから物語は始まるのですが、一命をとりとめて目を覚ましたら記憶を失っており、性格も180度変わっていました。その後、誰かに突き落とされた可能性が出てきたり、それが割と身近な人達かもしれなかったりという結構重くて暗い物語。・・・のはずなのに、全てを自分の都合よく捉えるようになった夢子にかかると、ドロドロした雰囲気なんてあっという間に霧散して、めっちゃ笑える明るい物語になってしまう。この暗さと明るさのバランスが絶妙で、本当に面白いです。展開だけではなく、夢子の言動にしばしハッとさせられることも多く、「そういう捉え方もあるのか!」と目から鱗が落ちる思いです。日常的なことでも、見方を変えるだけで全く違う世界が見えてくる。私も尊と一緒に弟子にしてもらいたいくらい夢子を尊敬しています。周りの人達が夢子の言動に驚き呆れながらも思わず吹き出して肩の力が抜けてしまう、そんなシーンに共感して一緒に癒されている自分がいます。5巻まではラブは夢子の一方的なものでしたが、6巻では圭介に変化が現れ夢子に対する執着が見て取れます。事件の解明にも本格的に動きが出てきたし、新キャラの尊も何かやらかしそうな雰囲気だし、ここからどう転んでいくのか7巻の発売が今から楽しみです。
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