ニューヨーク・ニューヨーク
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ニューヨーク・ニューヨーク

羅川真里茂

超重量級

2022年10月6日
島でオススメされていた作品。
いや~、重量感がすごかった。スーパーヘビー級。

1巻後半くらいまで、攻めのケインがかなりひどい奴です。
あまりにもケインがひどいので、途中で読むのを断念しそうになるほど…。
だけどメルを愛することで、天然自己中が大きく変わっていく。

1990年代のアメリカ…ドラッグは蔓延し、エイズも不治の病として恐れられ、同性愛者への偏見もすさまじく。
警察官のケインもゲイであることを周囲にひた隠しにしていたのですが、二人の幸せのためにそのスタンスも大きく変わっていく。

次から次へと二人に試練が降りかかり、読んでいてかなり辛いけれど、続きが気になって止まれない。
読み終わったあとは大きくため息をつきました。
なんかもう、いろいろ凄すぎて…真夜中だったけど眠れなくなりました。

胸にズシィィィッとくる作品。
読んでいてかなり辛いけど、読後感はいいです。

読んでよかった。
でも、しばらく読み返せないなと思った。

読み終わったあと、Ben E. Kingの「Stand by Me」を聴いていたら泣けてきた。

痛く、深く、胸に残る作品。
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