私がオジさんになっても
」のレビュー

私がオジさんになっても

村上キャンプ

この切なさは他にない

ネタバレ
2022年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 痛い。この作品の受けちゃん(も)痛い。
以前読みホで何回も読み返してましたが、やっぱり手元で読みたくて購入。各話の終わりにキャンプ先生がその時代時代で流行ったものをピックアップして描いているのが懐かしすぎてツボです。

147ページですが2人の間に流れた年月を読んでいると、長い物語を読んだ後の満足感に満たされます。
19歳の出会いから5年単位で1話ごとすすみ、描き下ろしが44歳。
考えてみればこのcpの仕事や普段の生活シーンなんてほんのわずか。5年ごとに移り変わっていく時代と2人の関係性がじっくり描かれます。主にえちシーンのモノローグで。
可愛いと言われて育ったナオと朴訥な吉丸。オッサンになって容姿が衰えた代わりに素直になってきたナオ。ぼーっとした童貞から良い男に育った吉丸。
この2人の男のやり取りが、なんでこう切ないのか泣きたくなるのかいつもわからない。でも何度も読み返したくなるんですよね。
ずっと互いが好きだった。でも一緒にずっといるようになれるまでにはこれだけの時間が必要だったんでしょうね。
2人でハワイ旅行なんか行っちゃって、甘々なのにもう老後の話なんかしちゃって。ほんと、いいなあ。また何度も読み返しますよ、きっと。
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