よだかの恋人【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】
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よだかの恋人【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

央川みはら/阿賀直己

ちょっとエンドルフィン分泌した

ネタバレ
2022年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 阿賀先生原作の作品は殆ど読んでいます。どれも大好きですが、今作もすごく良かったです。
小説家x小説家志望だからか、言葉のチョイスと比喩表現がとてもステキです。心情を表しているテキストが多目なのが、漫画と一緒に小説も読んでいるようなお得感でした。(漫画はダイレクトに目から脳に伝わる感動で、小説は自分の脳で情景を描く作業があると思っていて、それを同時に行うと一種酔っているような気持ち良さに見舞われるのです。)
………
タイトルを見た瞬間に宮沢賢治を彷彿させられます。どんだけ醜い外見のメンタルベジタリアンが出てくるのだろう?と思いましたが(それはそれで読んでみたい)、攻めの夜鷹は見目麗しいハイスペック男子でした。(柳の下でむしろ抱えて男を誘ってないよ)(てかなぜ漢字表記にした?(^^;)))
ハイスペックなのに浮世離れしたポンコツなのがキュートで庇護欲をそそられます。
太陽を眩しく思い星に手を伸ばし、自ら星を勝ち取りに行くのは、攻めの夜鷹ではなく受けの匡平の方でした。病弱で色々と諦めてきた彼が折れずに欲しがった星と、なりたかった星です。
………
無意識な時も意識してからもすれ違い両片思いのお話です。
読んでいてド直球ズドンな伝わり方ではなく、浮世離れ夜鷹のズレた感覚のおかげでほんわか不思議感覚を味わえました。
修正は白抜きボカシです。えっち少なめです。
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