薔薇王の葬列
」のレビュー

薔薇王の葬列

菅野文

それぞれの死に際の描写が良い

ネタバレ
2022年12月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 葬列というだけあって次々とキャラが死んでいきます。でも死ぬときほどそのキャラが輝くんですよね。そこが一番印象に残っていてこの作品の素晴らしいところだと思います。ランカスターのエドワードが一番好きなキャラだったんですが序盤あたりで死んでしまって悲しかったです。ヘンリーはあんまり好みじゃなかった。どうせ最後はヘンリーとくっつくんだろうと諦めていましたが、最終的にリチャードからの愛を獲得したのがバッキンガムになるとは…意外でした。ヘンリーよりはバッキンガムで良かったなと思います。しかし彼の行動は本末転倒で何してくれとんじゃーとは思いましたが…一番理性的に見えた人物が一番理性的じゃなかったのは人間味があって面白かったです。最終巻は全てが終わる物悲しさがありましたが余韻が残る良い終わり方だったと思います。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!