少年の境界
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少年の境界

akabeko

オメガバドラマチック傑作

2022年12月7日
オメガバはアメリカで誕生したと聞いた事がありますが、日本でここまでドラマチックに花開く設定だと誰が想像できただろうか。

羨望、嫉妬、落胆、期待。
生と死、本能と理性。
自らの愛を信じることが出来なくなるほどの本能や運命に振り回される主人公たちに心が引き摺られ苦しくて涙が止まらなくなります。

征服して支配したいと思う狼に由来する強烈な本能のαが描かれますが、必死に抗おうとする姿がドラマチック。
同時に傍にいるだけで幸せを感じ、優しく大切にしたいと人としての本能を見失う恐怖を味わう姿もドラマチック。
そして『番』と言うファンタジックな強技!

ドラマチックてんこ盛りオメガバで、胸焼けをおこさずに3巻ぶっ通しで泣きながら読まされてしまうのはakabeko先生のストーリー、キャラクターの秀逸さから来るのだろうと思います。

Ωの不憫さにスポットがあたりがちな作品が多い中、αの苦悩や運命を超えた愛に重きを置いた作品であり、長いトンネルの先に光が見えたのでは?
と、読後の私はラブで満たされます。
満タン満足です。
何度読み返しても満タン満足になるのだからすごい。

私の中で好みの振り幅が大きいオメガバジャンルなのですが、この作品はレベルMAX大好きです。
akabeko先生の雄味が大好物ということもありますけども(笑)

ほんとありがとう。
ご馳走様です。
※大我のママチャリ最高(読んだ人はわかってくれる!)
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