ためつもの 【電子限定特典付き】
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ためつもの 【電子限定特典付き】

明治カナ子

5回も読み込んでしまった。

ネタバレ
2023年2月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最近読んだシリーズものファンタジー「坂の上の魔法使い」があんまりにも良すぎたので、続けてカナ子先生の積読ものを。単行本は19年発行ですが、始まりの短編が10年に雑誌掲載、一年に一度程のペースで描かれてこうやって纏まってひとつの単行本で一気に読めるのがありがたい。。実は初読で理解しきれなかったので、5回くらい読み直したら、読めば読むほど面白く惹きつけられました。
女の山神様を祀る一族の覡は神と通じる力を得るため、ためつものと呼ばれる特別な男と身体を繋げる儀式を行う、、というお話。
一族で登場CPは3組、二敷と床、雨敷(弟のわたると竜)、雨敷(兄の定用と豊)。それにキーパーソンの本家の年齢不詳の真敷です。
冒頭の18ページ短編の1CPは悲恋であっという間に終わるので、何がなんだかわからなかったのですが、もう少し詳しい理由が後半3CP目で語られるので、それを読んでからもう一度冒頭短編に戻ると泣けます。。2CP目は若い10代の同級生、こちらも24ページ短編で、ふたりが一緒にいるシーンが少ない回想中心の変わったつくりになってるので、ゆっくり読まないと意味がわからないかも。3CP目のお話にもちらほら出てきて仲の良さを見せつけてます。3CPめが、メインCPで、くっつくまで時間がかかる。。けど、最後は神様に揶揄われるまでの仲になっててハピエン。
よく考えると(考えなくても)、一族の枷がかなりあり覡もためつものも辛い設定で1CP目のように悲恋になりやすいのに、2CP3CPで、恋愛が生まれてくれてるので、ほっとします。願わくば一族で跡を継ぐこの間柄にこれからもずっと恋が生まれてくれますように。。
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