恋染龍雨衣
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恋染龍雨衣

朔ヒロ

天地を繋ぐもの

2023年2月10日
かすみ楼シリーズ最新作。「明烏夢恋唄」→「羅城恋月夜」の次がこちらの作品。この作品から読み始めても多分大丈夫だと思うけど、前の2作品ともファンタジーBLの名作なので、未読の方はそちらも超おススメです。

人物、背景、衣装…すべて美しい。圧倒的な画力で最初の1ページ目から魅了される。
山場で展開される、ぶち抜きのコマが最高に綺麗。
朔ヒロ先生は画力も凄まじいけど、ストーリーテラーとしてもすごい作家さんだと思う。一度読み始めたら最後まで止まらない。

今回はかすみ楼の森に迷い込んだ人間と、龍神の子の物語。
この龍神の子息、あめ様がものすごく綺麗で可愛いかった。
第二話・最終ページのあめ様が最高に綺麗。こんなに綺麗なヘテロクロミアの受け様、見たことないかも。
彼の魅力のせいなのか、この作品はシリーズの中でも特にエチシーンが綺麗でエロかった。
朔ヒロ先生の描く肢体は細くもなくごつくもなく、絶妙な肉感で。しかも今回は…体格差!!この体格差が最高にエロい。

作画、物語、キャラ…すべて素晴らしかったけど、一番印象に残ったのはタイトルの言葉でした。
天地を繋ぐもの…かぁ。素敵。
朔ヒロ先生の作品って、すべてが繋がっているイメージがあります。
作品も、人間関係も、過去も未来も。
この天と地を繋ぐものは…今まで私はあまり好きではなかったけど、この作品と彼らを思い出すたびに前より好きになれるような気がします。

先生のツイッターによると、この作品が完結したので、これから「羅城恋月夜」の続編に取り掛かるとのこと。かすみ楼シリーズ、これからも本当に楽しみです。
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