ゼラニウムの花言葉





2023年3月7日
表題作他、4作入った短編集。
「ラブとかいうらしい」がたまらなく好きだったので、それだけ感想を。
こういうの読みたかった。少女マンガの文法で書かれたBL。
季節はまだ寒く、すぐに冷えちゃうコーヒーを飲みながら、ベランダで二人が話す。ただそれだけ。
空の感じから、ちょうど今くらいやね。
二人に共通の友人たちの名前はいくつも出てくるけれど、当の二人の名前は出てきません。
最後に呼び合うような野暮な展開にはヤマシタ先生はしないでしょ、なんて思いながら読みました。
ベランダにはゼラニウムが咲いています。花言葉は尊敬、信頼、真の友情。
実は色によっても違います。
この単行本唯一の本文内カラーページがこの作品のオープニング。
で、確認しました。赤…ピンク?
君ありて幸福。決心、決意。あ、これか。
はじめと終わりにはそれぞれ、「それ〇〇なこと?」と訊ねるシーンがあって、はじめの何気ない質問によって終わりの質問も生きてくる作り。そんなところにも、この作品の構成の上手さを見せつけられます。
答えが描かれて(書かれて)いる訳ではないのですが、ヤマシタ先生の作品には、読者に色々と想像させる余白がありますね。もちろん先生の中での答えはあるのでしょうけれど。
私はほぼ全ページに描かれたゼラニウムに、作品の根幹を感じました。
はあ…ラブだよ。
…と、まあ、短編一作につきこれだけ想像が膨らむ膨らむ。
昼間の空に見える白い月。真っ昼間に満月が見えることってないんだけどな。これだけはちょっと気になったポイント。せっかく空で季節がわかるのに、って。下弦の月ならよかった。
「ラブとかいうらしい」がたまらなく好きだったので、それだけ感想を。
こういうの読みたかった。少女マンガの文法で書かれたBL。
季節はまだ寒く、すぐに冷えちゃうコーヒーを飲みながら、ベランダで二人が話す。ただそれだけ。
空の感じから、ちょうど今くらいやね。
二人に共通の友人たちの名前はいくつも出てくるけれど、当の二人の名前は出てきません。
最後に呼び合うような野暮な展開にはヤマシタ先生はしないでしょ、なんて思いながら読みました。
ベランダにはゼラニウムが咲いています。花言葉は尊敬、信頼、真の友情。
実は色によっても違います。
この単行本唯一の本文内カラーページがこの作品のオープニング。
で、確認しました。赤…ピンク?
君ありて幸福。決心、決意。あ、これか。
はじめと終わりにはそれぞれ、「それ〇〇なこと?」と訊ねるシーンがあって、はじめの何気ない質問によって終わりの質問も生きてくる作り。そんなところにも、この作品の構成の上手さを見せつけられます。
答えが描かれて(書かれて)いる訳ではないのですが、ヤマシタ先生の作品には、読者に色々と想像させる余白がありますね。もちろん先生の中での答えはあるのでしょうけれど。
私はほぼ全ページに描かれたゼラニウムに、作品の根幹を感じました。
はあ…ラブだよ。
…と、まあ、短編一作につきこれだけ想像が膨らむ膨らむ。
昼間の空に見える白い月。真っ昼間に満月が見えることってないんだけどな。これだけはちょっと気になったポイント。せっかく空で季節がわかるのに、って。下弦の月ならよかった。

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