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三上志乃

多少

ネタバレ
2023年3月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 荒削りで「そう思わせたい」描写がわかりにくい部分もあったけれど、総じて切なく綺麗で愛情ある作品でした。
生まれたときから孤独、生まれて家族がいるのに孤独。補い合う2人が、単なる主従を越えるのは時間の問題だったか。相手を思って一緒にいたい、相手を思って離れる。互いが大事なのにすれ違う。家族もまたすれ違っている。お兄さんだって、母に甘えたかった、父親も子に何かしてあげたかった。でも、できないなら他で補うしかなく。
南雲と巴の世界を壊したのは、父親や兄だけではなかったな。再会して、南雲が離せる訳もなく、あのくらい強引にしないと巴の価値観は壊せなかっただろう。指輪もして、一緒に住んで、最後はハピエンに急速に(笑)展開して、読み手としては安心しました😉
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