ラスト・ノートが香るとき
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ラスト・ノートが香るとき

しゅがーぺろぺろ

物語と共に香る2人のノート

ネタバレ
2023年3月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ んー、これは😩。完成された美しい絵、そして1話2話…が1ノート、2ノート(香調)になっていて、2人の出逢い、深まる仲、スンスンといたします…の心理描写や情事描写が香調として表現されている。もうなんだかこちらまで良い香がした気がして、ドキドキしました。
人の体臭を消す香水、0番を作る為始まった御園と黒蜂の関係。相手を誘惑してしまう良い香りの御園の特殊な体臭。それを嗅ぐ黒蜂。人の体臭は頭、首うしろ、脇、股、足からの臭いが強いかな?と思うので、スンスンしているうちに…そんな所まで嗅ぐ?と驚く冒頭の御園が可愛かったです。黒蜂が自分を求めるのはこの体臭?心は?と悩む御園の姿も初々しかったです。
恋愛に性別は拘らない黒蜂。そんな彼は第六感的に匂いを嗅ぎ分け、香りを作る才能を持った調香師。美しい東京の街中を歩く2人のコマはまるで何か、個展で飾られてる写真作品の様で。1巻最終話の頃にはもう、モブ女子も霞んでしまうくらいの綺麗な2人でした。(ノートの仕上がりの良さを感じました。)

個人の好みだと思いますが、もう少しゆっくり2人の関係が深まっても良かったかな?と一方では感じました。横切った御園から感じた匂いから始まった冒頭、蜂が結んだ黒蜂との出逢い。そこから次が黒蜂の部屋…というのがこの歳だからか少し展開が早いかな?と。
付箋の散りばめ方や2人の服装や小物に都会的なおしゃれを感じ、香水というテーマも良かった。
ラスト、ノートはどんな香りになるのでしょうか…?。より大人な展開を期待して、次巻を楽しみに待ちたいと思います。

普通に体臭のある私には0番の香水が実際にあったら、自身の体臭を消してから香水をつけれたら理想的だろうなと。意外と需要は大きいのでは?とそんな事を思ってしまいました。(御園、頑張って。。)
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