このレビューはネタバレを含みます▼
BL漫画家の春樹×専門学校生の凛久のお話で、表題作のみ全６話＋描き下ろしで合計183ページ。家賃を免除する代わりに春樹さんの世話をするという条件で、凛久が春樹さん宅で同居を始めるストーリーです。私の中で桜井先生と言えば「異国の男娼」のイメージが強かったんですが、あれはもうだいぶ前の作品だったんですね。絵柄もグッと洗練されていて、とても綺麗で読みやすく、好みの絵柄になっていました。お話は面白かったんですが、個人的に春樹さんのキャラがあんまり刺さらなかったかなー。凛久のことをよく見てくれているのは好感が持てるんですが、凛久が言うほどの優しさが見られなかった気が。いや、もしかすると優しくて気遣いができる人だったのかもですが、デリカシーがないとか、虫が苦手でひ弱とか、二人の旅行が取材と帰省を兼ねた抱合せ旅行でしかもペーパードライバーとか。何か先生のイマイチな部分が目に入りすぎてあまり魅力的に見えなかったんだと思います。逆に、凛久は料理上手で気遣いができて、人に寄り添える性格がとても好感が持てました。初キスからエチの流れもイマイチだったかな？凛久が気持ちを自覚するのには良い機会だったけど、先生が優しくしたいって言ってくれてゆっくり進むのかなと思いきや、急に方向転換したように感じてしまいました。お父さんとの確執ももっとドロドロしてるのかなと思ったんですが、結構さらっと解決したような。ただ、絵柄は本当に好みなので、今後もちょこちょこ読み返すんだと思います。
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