さよなら、ナナシのバイオリン
」のレビュー

さよなら、ナナシのバイオリン

うめーち

不思議な話

ネタバレ
2023年4月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前知識無しで読んだので、最初少し当惑しました(笑)
SFファンタジーだったのね。世界観として、物に名を付けると「生き物」になるという設定。大概は動物とかだけど、稀に人型もいる。付喪神みたいと思いきや人なので意思疎通が可能。エッチも可能(笑)ヴァイオリンと奏者の恋愛だね。物である自覚が薄く、奏者を独占したく可愛がられたい。自分の名前も忘れてしまったヴァイオリン。名前が思い出せなければ、ただの物に戻る。失う悲しさを知っている奏者の奏介は、名前をつけることを嫌がっていたが結局はつけた。壊れていたがエッチをする(心を通わす)ことで、音も直り豊かな演奏になった。ところが、長く存在している人型ピアノに己の立場を突きつけられ、ショックで物化が進んでしまった!奏介とヴァイオリンの見解の相違が逆転し…物化を止められるか?!とハラハラもさせる。絵が綺麗だけど独特で、メタモルフォーゼや音楽の表現が不思議な雰囲気がありましたね。人であるヴァイオリンとの一生ものの恋のようだ。人だけど楽器とのエチ刺激的だね。ピアノの話もいい感じだった。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!