先輩、ナカみせて
」のレビュー

先輩、ナカみせて

沖田有帆

ギャップと苦難と

ネタバレ
2023年5月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の、純粋な欲を解放しろと言わんばかりに受けが攻めによって本性を暴かれていく様が本当に好きでしてねぇ…
今回の新刊のVTuber同士の話、凄い良かった…

陰キャなのに視聴者を幸せにしたいと学生時代の大嫌いな陽キャのエピソードを自身のエピソードのように話す陽キャを被ったVTuber陽木弥羅(こと春輝)と有名事務所所属の男の娘VTuberユウ君(こと優希)。
個人で5年やりながらも70万人の登録者を抱える陽木は、毎日ネタないよ…そもそも陽キャじゃないし疲れる…となりながらも日々配信に精を出していた最中、新人ながら大手所属だけあって半年で40万人も登録者を叩き出した男の娘VTuberユウが「何度も言うけど陽木弥羅が好き」と言っているのを見かけた事を切っ掛けにコラボ配信をやる事になり…というスタート。
わたしVTuberに疎いのですが、紙面(デジタル面?)にあのヌルッとしたキャラ具合をよく表現できたな?!と感心しました…あの具合を台詞と動きだけで脳内再生できる…凄い…となりつつ、炎上からの晒し顛末といい、現実世界の匿名だからヤったもん勝ちな部分、匿名だからこそ本音も出てしまう部分、包み隠さず綺麗事ばかりじゃないネットを娯楽とした病み(闇)な部分までキッチリ書いてあって思わず唸りました。
もちろん、最後みたいに大半が受け入れてくれるなんてことはないだろうが、それでもVTuberというキャラクターを通した1個人、中の人の素顔を包み隠さず晒した上に最後は素直に謝ったからこそネット社会らしく「これも1つのエンターテイメントになったな(最後面白かったから問題ないよ)」で収まったのだろうな…

んで、んでね?!!!!!先生が描く私が大大大大好きな「攻めが受けを補食しようと観察してる」エッチなシーンがね?!!!!!!陰キャだと知った上で陽木好きすぎてVになっちゃったあたり、本気で狩りに来てるし、社会人だけあって笑顔で知らないフリしたり断れない状況作るし配信中にちょっかいかけるしジリジリ追い詰めてるし…もう、溢れんばかりに出る攻めからの「(受けを)食べちゃいたい」バリバリに出て、受けもそれを受け入れて、攻めの予想を遥かに越えて返してくる…この…息が詰まる感じ…さすが沖田先生!!!!!!!滾った泣いた……また読み返します…最高です……

個人誌含め、平に創作活動を応援します…好き…ずっと応援します…ヤルッキャナイッショォ゛!!!!ありがとうございました…
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