俺は頼り方がわかりません
」のレビュー

俺は頼り方がわかりません

腰乃

繊細な人たちの物語

ネタバレ
2023年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ これまで、思いつく限りのBLを読み漁って、もう読むものがないかなあと思っていた時に見つけました。
滅法矢鱈と〜から作家さんを知り、スピンオフとのことでしたがこちらだけ読みました。
とにかく、めっちゃ、ものすごくよかった………
余韻で1週間くらい繰り返し読んでます。

ゲイの(過去にノンケに傷つけられた)清宮さんと、ノンケの(過去の栄光に縋り付いた器用貧乏かつ鈍感)牧野さんのお話です。
個人的には、清宮さん、後半になるにつれてかわいくてかわいくて、かわいそうで、かわいい。
この人、多分本当は抱かれたいんじゃないのかな…?と3巻後半くらいで感じました。
リバカップルになることを期待したのですが逆転はせず。でも絶対抱かれたいだろうなーー…
純粋な恋っていいなあと思わされる作品でした。

あと、攻めも受けもとても繊細。
皆さんのレビューにもある通り、文字が多い!
作者さんがいつもこんなふうにぐるぐるいろんなことを考えられてるんだろうなと、他の作品を見ていても感じます。まさに硝子のような、純粋で透明な、でも割れやすくて、きれい。そんな2人のお話でした。

できれば清宮さんが抱かれる番外編が欲しい!(しつこい)
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