このレビューはネタバレを含みます▼
主人公が、ただ甘えるだけとか、いい人なだけでなく、強くあろうとする女性なのがよい。
また、男性側(ロイド)も、ただカッコよくて優しいとかじゃなく、ちょっと意地が悪かったり、イレーネのことだけは気になってしまうとことか、お坊っちゃんなのに弟子だからと下働き的なことも進んでやるとことか、諸々好感持てました。
あと、ヒロインがただのいい人ではなく、ちゃんと人に知られたくないような感情も持っていて、でもロイドはそれも含めて肯定する感じがよいです。
ただ、展開は遅いです…。
メインでない話がちょいちょい入ってくる。
戦いのシーンはそれなりにあってよいと思う。
ロザリーが記憶なくしてるとかは、え、なんだそれ、と思いました。
そこは、最終的にはキチンと記憶取り戻して、自分の変わりに行ってくれた姉という認識をもって欲しい。
忘れておいて、どうしていなくなったの、とか、お姉さまの分も幸せにならなきゃ、じゃないでしょ。
正直、ブライト以上にロザリーが何もかも忘れて幸せに暮らしていることの方が嫌です。
自分では何も手を下さず、まわりにすべてやってもらってヌクヌクと、しかも努力もせず公爵夫人にまでなってるとかも…。
あと、義両親が全然出てこないけど、変わりに行ってくれたことどう思ってるのか知りたい。せめて罪の意識は持っていて欲しい。
自分の両親のことを知った時のロイドがどう出るかも気になります。
あと、イレーネの魔法は絶対戻って欲しい。
こっちの世界でも、単なる令嬢に戻ってロイドに頼るようではなく、魔法しっかり使って、ロイドと対等な関係を続けてほしい。
守られてるだけのヒロインとか絶対嫌なので。
あと、ロイドの方がイレーネを好きで大切で堪らない、という関係性がいいです!
【追記(7巻読んで)】
進展が…遅い。
2人は結局会わずに7巻終わり…
色々伏線になりそうな話があって、ガサクの姫様を手伝ったりすることで今後の道が開けるのかなーとか、ディグラの子供とはイレーネとロイドが力あわせて倒してくれたらいいなーとか、色々想像できてよかった…けど、それって2人の関係がもう少し進展してからでもよくないですか…?
また、イレーネがちょっとさすがに鈍すぎて、ちょっと嫌です…
ぜひ、進展を、お願いします!