こたえてマイ・ドリフター
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こたえてマイ・ドリフター

大島かもめ

時代に揉まれてそれでも生きてく

ネタバレ
2023年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買い。あらすじ、レビュー読まずに作品読んだので、ジェットコースター的展開に衝撃。私自身はこういう時代に揉まれてそれでも生きてく苦しく重い話大好きですが(ok出した編集さん気概があって偉いなぁって思う)、他の方のレビューにもあったように、帯の煽りから軽い気持ちで手にとると後悔するかも。いや、たしかに帯のいってることが間違ってはないのですが。

1929年のニューヨークのビジネス社交界で出会った印象的な黒髪の男。景気のよい自動車メーカーに勤め安定した生活を送るエリオットは、パーティで彼と2度目に会ったときにすぐにベッドに誘い、その後も男の滞在するホテルで何度も密会する、、という始まり。出会いから身体を重ねる情熱的な流れ、洗練されててテンション上がります。
ところが中盤以降、明かされてく辛い過去に震え抱きしめてあげたくなり、享楽に不穏が見え隠れする1929年のニューヨークで、やはり歴史的転換は起こり巻き込まれ転落していくふたり。

構成もとても上手く、ラストまで一気に読ませる力があって心の深いところにガツンとくる作品、ほんとこういうの読みたいんですよね〜。描いてくださってありがたい。
ちなみに、そういう読み方をするタイプの作品ではないかもしれないけど、“電子スペシャル仕様”の修正かなり甘くて、変なストレスなく自然に読めます。
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