このレビューはネタバレを含みます▼
表紙に一目惚れして購入。
2人の息ピッタリなコントのようなやり取り、セリフのセンスが大好きです。
2人の居住エリアが茅ヶ崎で、大事なシーンではよく海に居ますが、
その2人の名前が「航」と「湊」なのも素敵。
まさにタイトル通り、「同棲して」から始まって「うん」というまでの一冊です。
「始まったら終わるしか無いのが恋人」と思っている為、大好き故に親友であり続けたいと願う航。
関係の名称に拘らず とにかく好きで一緒に居たいから同棲して、という湊。
「好きだから触れたい、えっちしたい」という発想は無く、
ただひたすら「ずっと一緒に居たい」を願う2人。
だからなのか、えちシーンは無いけど、とにかく「好き」が溢れてます。
(チュウはあるよ!)
同棲するしないで攻防が繰り広げられるわけですが、
最終的には
2人が仲良くなるきっかけとなった趣味の写真が、真理を突く役割を担っていて
すごく綺麗なまとまり方だと思いました。
湊が航を理解したいと思ったときの フィルタのくだり、
湊が海辺で航に最後の説得をする際の例え話など、
すごく理に適ってるし、2人の共通言語でもあるから説得力あるし、
なんかほんと、良いなぁって思いました。
何より、お互いが相手を被写体にしたときの写真に写る表情が、「好き」!
はぁ…良い…。
いちゃらぶ同棲生活の続編を読みたい気もしますが、
このまま終わるのが一番きれいで完成された形のような気もする!