ビッチなスズキくん
」のレビュー

ビッチなスズキくん

重い実

深すぎて、参りました😩

ネタバレ
2023年9月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 購入しやすい時に、少しずつ読んでいる作者の作品。
「ビッ チなスズキくん」は、以前さらっと読んでそのまま封印してしまった作品です。絆創膏の意味合いもそうですが、それ以上にサブキャラのバックグラウンドが濃すぎて、思考がついていけなくて😩。

それがスズキくんのバイト先のオーナーと、店長の関係なのですが。この2人、めちゃくちゃBL過ぎて見てられない…というか。

店長がバイト君と良い雰囲気になったのは、恋の始まりでも何でもなく、きっと店長が刺青を入れられたあの事件の後から定期的にやってくる、躁鬱の鬱の前触れだったのかな?と。

それをお前は受け止められるのか?とバイト君に詰め寄るオーナー。
全身穴みたいなツラしやがって、と言える人じゃないと店長を支えてはいけないんだろうなと…(本当にまん丸な店長の顔。シュールと言って良いのか、そんな笑いも入れる作者に降参でした😩)

みんなまともそうに見えて、この店長やスズキくんの様に色んな絆創膏を貼って、狂ってしまった所を隠しながら生活しているのが人というものなのかな?と思うと、はぁ、すごい作品だなと…😩

スズキくん。須崎さん。

2人の最後のコマに、パートナーの骨をずっと側に置いている人を思い出しました。
先祖代々のお墓…という価値観外の人達にとってのお墓は、愛しい人と最後一緒に眠る所なのかなと。きっと須崎さんは最期、スズキくんとひとつとなって(骨も砂なので)、用意してあるお墓に2人で入るのかな…と、想像してしまいました。

そんな、追いかけっこ最後の余韻も含ませた物語。深いお話でした。
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