沼りたくなくば手に取るべからず

ネタバレ

2023年11月11日

このレビューはネタバレを含みます▼ 数年前、ふと見かけた表紙のインパクト。
頭の片隅にずっと両班の見下した目線がこびりついて結局手に取ってしまった。
それが運の尽きｗ
ひたすら毎週追いかけて、休載に落胆し、再開に胸躍り、待ちに待ち、また追いかけ、そして終わってしまった…のです。

両班であり稀代の好色男スンホと下賤の生まれで春画を描くナミンのお話です。
これだけ長いお話で、しかも4部構成となっておりますのでそれはそれは山あり谷ありねじれにねじれた好色男の心と体が嵐に吹き飛ばされ灼熱の業火にみまわれ小さくても温かな春を手にすることを許されず身を引き裂くような情念と執着が読み手を引き付けて離さないのです。
しかも好き好きエロだけのお話ではなく、二人を引き裂く身分の束縛や、陰謀、欲望がドラマチックに絡み合ってきます。

そしてなんといっても絵の上手さ。
男の色気をここまで描き切る先生のすごさ。
キスシーンがこれほどまでに濡れ場と化すとは思いもよらないと思いますよ。
絡み合うシーンの艶っぽさはいくら白ぼかしが入っていても漏れ伝わってくるのです。そりゃもちろん先生が身を削って描いている作品をぼかさず余すとこなく拝見したいですよ。しかしスンホのそそり立つ象徴をダイレクトに電子に載せるのは多分本気で卒倒する腐の民が山のように出てしまうことでしょう。
それじゃなくても色気がすごいのにｗｗ

私はシーモアで数話購入してから浮気して別サイトへ。
早く読みたかったので…。
ぜひ、シーモアさんで単行本の電子化をお願いしたいです。
高くても絶対に購入しちゃうと思う。
何ならカラーじゃなくったっていいくらい。

読もうかどうしようか迷っている方、沼る覚悟はおありですか？ｗ
いや、ほんとに沼ると思う。
適当だけど読んだら8割強の人は沼るよ。

注：両班の人を人と思わない横暴っぷりに引いちゃうことがあるかもかも。血しぶきや無理やり系に抵抗のある方は要注意です。