このレビューはネタバレを含みます▼
ものに名前を付けると命を宿す世界。
ファンタジーものは読者に世界観を理解してもらうのに、妙に説明臭くなったり、前置きが長くなったりしがちなんですが、ストーリーの流れで理解していける構成です。何が基準で人型になるのかわからずでしたが、わからなくても話は進むから違和感がない。
名持ちなのに自分の名前を知らないバイオリン×過去に名持ち楽器を壊してしまった後悔からナナシしか使いたくない音大生のお話。
画力についてレビューするのはナンセンスだなと思うのですが(見ればわかるし)、音を絵で表す描写や表情に感情を乗せるのがとても上手です。。。
さて、ストーリーですが、二人の歩み寄り方もナチュラルでこちらも一緒にお互いを好きになっていく様子を追いかけていたのですが、なるほどそう言う試練があり、運命的な出会いだった事がわかってのクライマックス。
ファンタジーを一冊で完結させられるチカラに感激です。
今後の作品にも期待しています!!