にいちゃん
」のレビュー

にいちゃん

はらだ

やっぱ

ネタバレ
2023年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ はらだ先生ってすごいな。いつも唸らされる。しばらく本当に唸っていました(笑)
どうしてこうも心の動きを描けるのだろう。
この作品は、なぜかはらだ先生作品の中で一番後回しにしたものだった。

まいの達観しすぎは苦笑したけど、ゆいには必要な存在だったな。まいにとってもそうだろう。

小児性愛と愛情。難題をとりあげましたね。
だけど、けいは別に小児性愛ではなかったみたいだ。「おじさん」への恋慕や寂しさがなぞらせた。
最後にあった、どろどろ相関図、あれだよね。親と一般人と世間の目。
親のフィルターを通った一般人と世間の目。
ファーストケアがなかったけい。
ゲイを病気とした母。

まいの父親は、けいには責任をとらなかった。けいが吹っ切れたときから、ゆいに昔みたいな優しさが戻り、ゆいが向ける愛に応えようとした。が、愛はあるだろうか。調教的なときはゆいが感じたように愛はなかったが。リバは、ゆいへの罪悪感からだろうか。
だけど、ゆいの縛りが一番執着を現しているだろうな。

親と切れたら、平穏と不安が同居する。メンタル弱くなっちゃったから。弱くしたのは母親だ。「ゆいしかいないってわかった」依存、共存、救いに安堵。ゆいは、強いな。

また、凄い作品に出会ってしまった。
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