鈍くてかわいい君でなきゃ【コミックス版】
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鈍くてかわいい君でなきゃ【コミックス版】

あずみつな

痺れるほどの鈍さが癖になる

ネタバレ
2023年11月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ えぇ、私も覚悟してましたよ。
だって、タイトルに「鈍い」って書いてあるから。
でも、仮にも29歳にもなる公共の電波を使って情報を発信するアナウンサーですから、鈍いったって限度があるだろ、って思ってました。

攻めのイケメン枠アナの沖の気持ちは、最初の頃から溢れて、受けの王子枠アナ鮎川を見つめる眼差しにも熱がこもって、激重執着愛の薫りが漂う。一体、どんな展開になるのか、期待が高まります…
スパダリ人気アナが、高校生の頃から抱えてきた相手に気付かれたくない気持ちと、気付いて受け入れて欲しいというアンビバレントな感情に揺れる姿にムズムズ…堪えきれず身体と心の距離が縮まるにつれ、さすがにそれやったら、鈍チン姫鮎川にだってバレるでしょ…と思っても、ホントに、ホンットに鮎川が鈍くてスルーする展開が続くんです〜!その度にズッコケる感覚が癖に〜!鮎川が王子様キャラを貫こうとしてムキになる姿も可愛くて、しかも無自覚にニブイから嫌味がない。可愛い×ニブい=可愛すぎて逆に罪…って成り立つんだ、とあずみ先生の手腕にハッとさせられました…

このまさかがつくくらいの鈍さがもたらすジレジレ感と、イケメン枠アナが振り回されて痺れを切らしてここぞ、という時に激重感情を溢れさせて、公共の電波を使って公開お惚気展開になっていく姿に、散々焦らされた我々にも万感の思いが…と思いきや、今度は、気持ちを自覚した鮎川が、鮎川のことが大事過ぎて、ボディタッチだけで満足している沖にモンモンとする展開がまるで夫婦漫才のようで微笑ましい…尊…!

その後の優等生アナ同士が局の垣根を超えて夜はラブラブしながら、朝は爽やかスマイルなギャップ…いかん、この作品読んでから朝の番組を見たら妄想が止まらん!笑

読後も、沖に抱かれる度に色気を増す鮎川と、気が気でない沖、他方で鮎川との仲の良さを隠さない沖の好感度が上がってヤキモチを焼く鮎川、という未来像が思い浮かぶ、ナイスCP!#むずキュン#ハピエンな作品で楽しかった☆
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