琥珀色の熱視線
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琥珀色の熱視線

綿レイニ

これは間違いなくベスト表紙デザイン部門

ネタバレ
2023年11月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ こういうのに本当に弱い。
幼なじみ同士が親友から恋人へ変わっていくステップアップラブ。

綿レイニ先生新刊。
高3の終わりに自然にフェードアウト出来るように、けど抱えきれなくなった気持ちは伝えたくて人生最大の勇気を振り絞ったであろう琥珀に感情移入してしまい初っ端からもうダメだった。

可愛いらしさのあるBLではあるもののレイニ先生は生々しい感情の表現がとても上手いです。
特に今作モノローグがめちゃくちゃ良い。
「玉砕覚悟で告白して壊れはしなかったけど確実にヒビは入ってた」
どんどんヒビが大きくなっていくのに柚稀から離れられない琥珀の恋心とヒビを何とか修正しようとする柚稀の友愛のさじ加減が絶妙。
叶わない恋に苦しむ琥珀と琥珀との友情を失いたくない柚稀の葛藤に心臓ギリギリが止まらなかった…

描き下ろしは2人の初えちなので連載を追っていた方は必見。柚稀とこうなることを何度も夢見て想像したであろう琥珀の気持ちを思うとエロさがどうとかより胸がいっぱいになってしまった。
ドラマティックに悲劇的な展開よりも小さなリアルを感じられる方がグサリと刺さります。

表題作のみ190ページ。ピュアな感情の推移を楽しみたい方にオススメです。
ノンケの心をも動かす強烈な恋心に胸打たれる作品でした…!泣いた。
あとこれは結構重要なことなので書きますが琥珀は受けですミナサン( ˇωˇ )
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