「羊の皮を着たケモノ」番外編集【電子限定版】
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「羊の皮を着たケモノ」番外編集【電子限定版】

九號

角砂糖10個入ったカルーアミルクみたいに甘〜い!

ネタバレ
2024年1月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻だけで完結しても納得の完成度だった本編の2巻が出て大喜びだったのに、2人のほっこりした日常生活が拝める番外編が6つも読めるなんて、なんて幸せなのかしら…!

番外編を読んで感じるのは、一度は人間不信で犯罪に手を染めた辰巳が、大地に出会って初めて人に対する独占欲を感じ、大地に初めて自分に無償の愛と信頼を与えた母のような感情を抱いて、素の自分を見せて甘えてるんだなぁということ。
そのくせ、自分が大地のそばにいるのは自分のエゴじゃないか、っていう自分を卑下する気持ちもあるから、愛情表現が複雑で分かりにくいのな。

でも、辰巳が光属性の聖母受け大地に出会って人生を生き直し、人間らしい感情を育て、味覚を育てていく姿を日常生活の中で見てたら、なあんか段々辰巳が可愛いらしくみえてきちゃって、分かりやすくいちゃラブしているわけじゃないのに、あまーい気持ちになってくるんです…!

はー、この番外編読んだら、2人の関係が、お人好しのオカンが外ヅラ最強、でも良心や愛情は産声上げたばかりの赤ちゃんなケモノを育ててしつけているように見えてきちゃうんですけど…合ってるのかな、コレ?

とにかく、本編では見られない2人の姿に、大満足のご褒美作品でした!
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