九尾の狐と子連れの坊主―永遠に―
」のレビュー

九尾の狐と子連れの坊主―永遠に―

三原しらゆき/りんこ

ガチ泣き不可避。ハンカチと心の準備を。

2024年2月19日
これは是非とも、シリーズ1作目から通して読んでください。「なまぐさ坊主」→「子連れの坊主」→「永遠に」の順です。

……………坊主受けか……。
とか誰かテンション下げ気味で呟きました?あ、数日前の私か。いやいやいや、めちゃくちゃ面白いから!!試し読みの勢いそのまま、3巻全部買って速攻読んじゃうくらいハマるから!!濡れ場もめちゃくちゃ美しい絵でストーリーを邪魔しないように描かれていたので、思っていたより全然違和感なく坊主受けを受け入れていました。寧ろ円楷の貧相な身体が可愛くてなかなかそそる…🖤と読了後は感想とフェチが540度くらい変わっていますからご安心ください。(←?)
そういうわけで、人外、モフモフ好きな方はぜひ「……坊主受けか…」の懸念はちょっと後ろ斜め横辺りに置いといて読んでみてください。
3巻ともテーマやテイストが少しずつ違いますが、全て涙腺刺激される良作です。特にこちら、「永遠に」はうっかり嗚咽が漏れる勢いで泣かされました。
人外のファンタジーBLは大好物なのですが、いつも付き纏うのが人と人外の寿命の違い。そこを正面から描いてハッピーエンドにまとめ上げた本作は、本当にお見事だと思いました。高評価にも心から納得です。(拍手)

「……坊主受けか…」とスルーしていた私に、読むきっかけを作ってくれたレビュアーさんに感謝します。
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