極東追憶博物館
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極東追憶博物館

ARUKU

日常なんだけど狂気

2024年3月6日
ARUKU先生の初期短編集。
1編1編、どれも1冊の単行本にできそうな、濃密な物語。
それをぎゅっと短編に圧縮し、詰め込んでいる感じ。
しかもすべてテイストが違う。すごい豪華なネタでアラカルトを頂いたような満腹感…。

ここまでバラエティ豊かに、誰も見たことのない地平線で次々と物語を紡ぎだすARUKU先生って、やっぱり尋常じゃないなとちょっと思いました(褒めてます)。
ギャンブラー大竹、すごく好きだったな。

こちらの作品は明るい作品が多いです。独特の癖のある言い回しも控えめで読みやすい。
かなり昔の作品ですが、全く古さを感じない。
密度の濃い、ARUKU成分が凝縮されたような短編集でした。
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